このページにおける、サイト内の位置情報は以下です。


事務局からのお知らせ

“古い”単相3線式配線の中性線欠相に注意(国民生活センター発表資料から)

2008年8月20日

家庭用200V機器(IHクッキングヒーター、エアコン等)の増加に伴い、配線のつなぎ方により、100V,200Vを同時に供給できる単相3線式という便利な配線方式が、増加している。

単相3線式は、電圧線2本と中性線1本、計3本の電線で構成されており、電圧線と中性線の間が100V、2本の電圧線の間が200Vとなっている。

この回路で、漏電遮断器端子のネジの緩みによる中性線の接触不良や中性線の断線(中性線欠相)が発生すると、100V用機器に100V以上の電圧がかかり、機器を損傷することがある。

全国消費生活情報ネットワーク・システムによると、こうした事例に基づく相談件数が、2002年度以降2008年2月末までに少なくとも58件あったという。中には、買い替えを含め、修理に40万円を要した例もあるので注意が肝要である。

このような事故を防止するために、国民生活センターでは、

  1. 電力会社が4年毎に行なう定期調査で、分電盤等の屋内の電気設備を点 検してもらう。
  2. 電気設備に異常が見られた場合、定期調査で不良を指摘された場合、速 やかに電気工事店に修理を依頼する。
  3. 中性線欠相保護機能(中性線欠相を感知すると電気を自動的に遮断する)が付いていない漏電遮断器を使用している場合は、費用はかかるが保護機 能付きの漏電遮断器に交換する。

等をアドバイスしている。

1995年改定の内線規程では、「単相3線式電路に施設する漏電遮断器は中性線欠相保護機能付きのものとすること」と定めており、現在販売されている単相3線式用の漏電遮断器の殆どは、中性線欠相保護機能付きである。

自宅の配線方式が単相3線式であるかどうかは、

  1. 200V機器を使用できるコンセントの有無
  2. 電力メーターの表示
  3. 分電盤内のアンペアブレーカー及び漏電遮断器の電線の本数が3本 (赤・白・黒の3本接続)

等を確認すれば判る。

また、漏電遮断器の中性線欠相保護機能の有無は、漏電遮断器の表示で確認できる。

 



前のページへ このページのトップへ